O2Oマーケティングとは?飲食店におけるメリットと活用方法
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「店舗へのお客さんが来てくれない」「リピーターが少ない」など、集客に悩んでいるという飲食店経営者の方も多いのではないでしょうか。なかでも、近年注目されているのが「O2Oマーケティング」という手法。O2Oマーケティングは、インターネットから利用客にアプローチし、実店舗へ誘導するというものです。今回はその「O2Oマーケティング」についてご紹介しましょう。
O2Oマーケティングとは?
O2Oとは「Online to Offline」の略。簡単にいうと、消費者を「オンラインの場(Webサイトやスマートフォンのアプリ)」から「オフラインの場(実店舗)」へと誘導するマーケティング手法です。例えば、お店のHPやグルメサイトなどから利用できるデジタルクーポンが挙げられます。お店でスマートフォン画面を提示するだけでお得な割引サービスが受けられるということもあり、一度は利用したことがあるという方も多いのではないでしょうか。
スマートフォンの普及に伴い、SNSやアプリを通じていつでもどこでもインターネットに接続できている状態はすでに当たり前となっているため、位置情報や時間帯に応じた店舗ごとのデジタルクーポンやタイムセールの告知をリアルタイムで発信することができるようになっています。
店舗やサービスとの最初の接点はオンライン経由になりつつある
スマホが普及しO2O施策が重要になるにつれ、即時性のある情報発信やターゲットにあわせた情報の質の向上がますます重要になっています。
この状況を裏付けるデータとして、野村総合研究所が発表した「インターネットの日本経済への貢献に関する調査研究[インターネット経済調査報告書]」(PDF)では、ECでの買い物が牽引する「食料・飲料・嗜好品分野」だけではなく、「飲食店」や「旅行・交通関連」においても、インターネットにより購買が換気されていると結論付けられています。
また、店舗における消費の約22%がインターネットによる情報収集が行われているとも記されており、名実ともにO2Oにおける情報発信の重要性が高まっていることがわかります。
O2Oマーケティングのメリット
それでは次に、O2Oマーケティングのメリットについてご紹介しましょう。メリットとして挙げられるのは以下です。
集客につながる
繁盛してもおかしくないお店が繁盛していないのは、単に認知度が低いだけということもあります。今までインターネットに情報を載せていなかった場合、インターネットでの情報発信をきっかけにお客さんが増える可能性は高いでしょう。
効果がすぐに現れる
SNSを用いるとタイムリーな情報をユーザーに届けることができることが可能です。そのため例えば「明日から開催!期間限定割引キャンペーン!」のようなタイムリーな情報をユーザーに発信することもできます。やり方次第ではありますが、効果がすぐに現れるのもO2Oマーケティングのメリットでしょう。
分析して改善につなげられる
ユーザーの性別や年齢など、登録された情報から顧客データを蓄積し、分析することも可能。また、SNSやアプリを通じてユーザーからコメントや評価などの情報を収集し分析することは、自社の良い点や悪い点を探るのにも役立ちます。そういった情報をもとに改良・改善につなげていけば、より良いお店にしていくことができるでしょう。
O2Oマーケティングの活用方法
最後にまとめとして、O2Oマーケティングの活用方法をご紹介します。
お店のHPを作る
お店に興味を持った人なら、インターネットで店名を検索してHPへたどり着く可能性は高いでしょう。HPの情報を充実させれば、お店のことや会社のことをさらに詳しく知ってもらえます。
SNSやアプリで情報発信
店主のキャラクターをアピールしたり、期間限定のキャンペーンを伝えたりするのに役立ちます。HPと相性が良いので、併用するとより効果的です。話題性のある情報が拡散することで、集客に結び付く場合もあるため、こまめな情報発信を心がけると良いでしょう。
アプリでユーザーを取り込む
例えば、ユーザーが店で使えるデジタルクーポンやキャンペーンの情報などを受け取れるアプリを開発するというのもひとつの方法です。
アプリの開発が必要なため、技術面でもコスト面でもハードルの高い方法ではありますが、店自体に愛着を持ってもらいやすく、リピーターを確保する方法としては有効です。
また、アプリ自体に来店のたびにポイントがたまるポイントカードのような機能を持たせるのも効果的です。
もし自分の店だけでは開発が難しい場合には、商店街や近隣の店に声をかけで共同でアプリを開発するのも良いでしょう。
上手に活用して安定経営
インターネットから情報を集めて行きたいお店を決めるという店の探し方が一般的になってきた時代だからこそO2Oマーケティングは、特に重要な集客方法だといえます。上手に活用することで、新規顧客を増やし、リピーターをしっかり囲い込むことができれば、安定した経営につなげることができるでしょう。
参考: